40代がNISAを始めるまでに迷ったこと|知識ゼロからの最初の一歩

生活の見直し

NISAという言葉は、何年も前から知っていた。

でも旧NISAも積立NISAも、ずっと手をつけなかった。口座はあった。SBI証券の口座は、わりと若い頃に開設していた。なのに、NISAは使わなかった。理由は、少し複雑だ。

若い頃にやらかした話

最初に証券口座を開いたのは、投資の勉強をしようと思ったからではなかった。周りが株の話をしていて、自分も試してみたくなった。それだけだった。

知識はほとんどなかった。それでもトレンドを追いかけながら、短期で売り買いした。ゲーム関連の銘柄に目をつけて、そこそこの金額を突っ込んだ。結果は損切りだった。

大きな金額ではなかったかもしれない。でも、準備もなく飛び込んで負けた、という事実だけが残った。それからしばらく、投資から遠ざかった。旧NISAや積立NISAが始まっても、「自分には向いていない」という感覚が抜けなかった。手をつけないまま、何年も過ぎた。

動くきっかけは「このままでいいのか」という感覚だった

生活を見直す機会があって、改めて自分の家計を整理した。

固定費を削って、サブスクを見直して、毎月の支出がある程度見えてきた。そのときに初めて「では残ったお金をどうするか」という問いに向き合えた。

貯金口座に置いておくだけでは、増えない。それは分かっていた。でも「だからNISA」という判断を、自分で下せていなかった。

背中を押したのは、単純な計算だった。毎月1万円を20年間、利回り3%で運用した場合と、タンス貯金した場合の差を調べてみた。数字を見て、「このまま放置するコストの方が怖い」と思った。過去に損をした怖さより、何もしない怖さの方が上回った。

新NISAで改めて向き合った

2024年から新NISAが始まるタイミングで、改めて調べ直した。

驚いたのは、制度がシンプルになっていたことだ。旧制度より使いやすくなっていた。つみたて枠と成長投資枠という分け方も、最初は混乱したが、「毎月決まった額を積み立てる」だけなら難しいことは何もないと分かった。

もう一つ分かったのは、「少額から始められる」という実感だ。昔のように大きく張る必要はない。1万円から始められる。増やすことより、「始めること」を優先していいと知って、ようやく動けた。

何に迷って、どう決めたか

口座はSBI証券をそのまま使うことにした。若い頃から持っていた口座だ。塩漬けにしていた期間が長かったが、改めてNISA口座として設定し直した。

最初に設定したのは月1万円のつみたてだ。多くない。でも「ゼロか、それ以外か」の話だと思っている。始めてから増やせばいい。

始めてみて感じたこと

口座を設定した翌月から、毎月自動で積み立てが始まった。

特に何もしていない。設定して、あとは見ていない。それでいいんだと思っている。

変わったのは、お金に対する「ぼんやりとした不安」が少し薄れたことだ。何もしていない罪悪感、とでも言えばいいか。毎月少しずつ動いているという事実が、気持ちをわずかに落ち着かせてくれる。

完璧な判断をしたとは思っていない。でも「始めなかった後悔」より、「始めた不安」の方がずっとマシだと感じている。昔の自分に教えてやりたいのは、それだけだ。


※この記事は個人の実体験をもとにした記録です。投資は自己判断・自己責任でお願いします。


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