家に帰っているのに、仕事が頭から離れない時期があった。
食事をしながら、今日の会議のことを考えている。風呂に入りながら、明日の段取りを組んでいる。横になっても、誰かに言った言葉が気になって眠れない。
体は家にある。でも頭は、まだ職場にいる。
これが続くと、休んでいるようで休めていない。気づいたのは、疲れが取れない原因の一つが「切り替えられていないこと」だったということだ。
切り替えられない本当の理由
最初は「仕事が多いから仕方ない」と思っていた。
でも仕事量が落ち着いた時期も、頭から仕事が消えないことがあった。量の問題ではなく、頭の使い方の問題だったのかもしれない。
仕事中は常に「次に何をするか」「何が抜けているか」を考え続けている。その思考モードが、帰宅後もそのまま続いてしまっていた。スイッチを切るタイミングが、どこにもなかった。
「切り替える動作」を一つ決めた
試してみたのは、帰宅後に一つだけ「切り替えの動作」を作ることだった。
私の場合は、着替えだ。帰宅したらすぐに仕事の服を脱いで、部屋着に変える。それだけのことだが、やるとやらないとでは、その後の気持ちが違う。
服を変えることで、「仕事モードを脱ぐ」という感覚を体に覚えさせた。意味があるかどうかより、「それをきっかけに切り替える」という意図が大事だったと思う。
儀式は内容より、「する」か「しない」かだ。
仕事の「続き」を持ち込まない工夫
帰宅後に仕事のメールやチャットを確認すると、また頭が仕事モードに戻る。
緊急の連絡を見逃すのが怖くて、ついスマホを開いてしまっていた。でもほとんどの場合、夜に確認しなくても翌朝で間に合う。
決めたのは、帰宅後はよほどのことがない限り仕事の通知を見ないこと。設定を変えて、業務アプリの通知をオフにした。
最初は落ち着かなかった。それも1週間ほどで慣れた。何も起きなかった日が積み重なると、「夜に見なくても大丈夫」という実感が育ってくる。
「仕事のことを考える時間」を決める
完全に考えないようにするのは、無理だと分かった。
抑えようとすると、かえって気になる。それより、「考えていい時間」を決めることにした。
帰宅後30分だけ、その日の仕事を振り返る。気になっていることをノートに書き出して、翌日やることを一行だけ残す。それが終わったら、仕事のことは考えない。
頭の中にあることを紙に出してしまうと、不思議と忘れられる。「書いてある」という安心感が、思考を止めてくれる。
オフの時間を「何かをしない時間」にしない
切り替えがうまくいくようになって気づいたのは、オフの時間の使い方も変わったということだ。
以前は、仕事のことが頭にある状態でテレビを見たり、スマホを触ったりしていた。何かをしているようで、ぼんやりと仕事を引きずっていた。
切り替えができると、家での時間が「自分の時間」になる。読書でも散歩でも、頭がそこに向いている。疲れ方が変わった、という感覚はここから来ていた。
オンとオフの境界線は、時間ではなく「頭の向き」の問題だったのだと思う。
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仕事環境の変化が生活リズムに与えた影響については、転職ブログ(40代管理職の転職リアルノート)にも書いています。

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